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(前回からの続き)
最初に池袋駅。これまでの新線池袋駅が新たに副都心線池袋駅ホームへとなったわけだが、最大のメリットは丸の内線への乗り換えがホーム内で実現できるようになった点である。このホーム構造改良によって3分以下で丸の内駅池袋駅に乗り換えできるようになったのは極めて効果が高い。
これまで有楽町線池袋駅ホームから丸の内線へ乗り換えるには一度地下1階改札口を出てから、150mほど地下街を経由しJRの線路を横断して再度丸の内線専用改札ゲートから入場して乗り換えるといった手順を踏まなければならなかった。これは大変手間であって有楽町線からの実質の乗り換え時間は、途中の階段の上りと下りを含め、ざっと5〜6分程度は必要だ。
ところが副都心線ホームの池袋駅からだと、渋谷方面側の端から新たにエスカレータが新設され、エスカレータで上がってからわずか80mほど歩くだけで、直接丸の内線ホームにアクセスできるようになり、利便性は以前に比べ飛躍的に向上した。従って池袋駅をまとめると、丸の内線への乗り換えをするなら副都心線ホーム経由で、JRや西武池袋線、地上出口(繁華街中心部)へのアクセスなら従来通り有楽町線ホームからが便利というのが結論である。
東新宿駅も乗り換え可能な駅のひとつ。こちらは都営大江戸線との乗り換えとなるわけだが、結論を先に言うと乗り換えは"不便"である。和光市方面渋谷行ホームから大江戸線改札口まで実測したところスムーズに歩いて5分、混雑による人ごみによるたつきがあるとそれ以上の時間が必要だろう。ただホームから降車する車両がエスカレータ傍といった場所なら、連続したエスカレータ連結によって副都心線用改札口を出るまではスムーズにたどり着くことはできる。しかし副都心線改札口から都営大江戸線改札口までは200m以上離れており、とても快適乗換えとは言いがたい。
新宿三丁目駅は、東京メトロ同士の利便性を最大限に生かし丸の内線への乗り換えは非常にスムーズ。降車する車両が和光市駅側であれば、実質移動距離がわずか50mしかなく1分以内でアッサリ乗り換えが可能で利便性は極めて高い。しかも東新宿駅のホーム階が地下5階に対し、新宿三丁目駅は地下2階と浅い場所に位置する。都営新宿線新宿三丁目駅より上側に存在するあたりも丸の内線への乗り換えを相当に意識したホームの造りである。その反面、新宿線への乗り換えは都営地下鉄という壁もあって、改札外乗換えによりトータル5分以上必要となる。
続いて明治神宮前駅。千代田線への乗り換え時間は実測で約3分程度。決して不便というレベルではない。まずまずな乗り換え度合いで苦痛感を得るようなことはない。表参道、赤坂、代々木上原経由小田急線方面にいく場合に利用したい。
最後に渋谷駅。ホーム階は地下5階と深いが、思っていた以上に不便さを感じなかった。その理由は駅構造上吹き抜けとなっており、開放感があるのに加え、私個人としても普段、大江戸線の新宿駅や六本木駅、永田町と赤坂見附乗換を頻繁にしていることから私の感覚が一部麻痺した視点だからそう感じただけかもしれない。今回初めて渋谷駅に訪れる前までは、ネット上の2次元情報だけの知識からいけば相当不便に違いないとの先入観があった。ところが実際に現地で確かめてみると事前のイメージほど不便さはなく「案外便利かも」といった意識が芽生えたのであった。
ホーム内は既に4年後に開通予定である副都心線と東急東横線の直通用の線路も先行して設置してあった。現在は線路上をそのまま横断できるようになっているが、将来、現在地上にある東横線渋谷駅が地下へ移動する際、この場所が東横線渋谷駅へと変わることとなる。この違和感は一度でも副都心線の渋谷駅ホームに訪れればすぐ目に留まる。
副都心線渋谷駅ホームから地上出口に素早く上がるなら、ホーム階に2つ設置してある改札階直通エレベータの利用が大変便利で早い。エスカレータ経由で上がると何度も降りて歩いて再びエスカレータの乗って・・・の繰り返しを余儀なくされ、連続したスムーズアクセスが欠ける構造となっている。そのためエスカレータ利用だけを考えると不便さと煩わしさを感じるかもしれない。
エレベータを使えば一気に地下2階の改札口まで到着することができる。もし渋谷駅で地上に上がるのなら、多少エレベータ前で待つことがあっても積極的なエレベータ利用をお勧めする。エレベータの地下口からすぐに半蔵門線兼用宮益坂口改札となる。改札を出て最初に目に入る一番近いエスカレータで地上へ上がれば明治通り側の東横線入り口傍の出口9番、明治通り沿いの繁華街側に出ることができる。
もしセンター街や道玄坂方面に向かうのであれば、副都心線ホームから2フロア上がって半蔵門線ホームを経由してからハチ公前広場の地上出口に出るのも一つの方法だが、私なら一瞬雨に当る可能性はあっても、先ほどと同じく宮益坂側から地上に出て、地上階にある東横線改札とJRハチ公口改札の前を通過して道玄坂方面に出たほうが便利だと思う。
場所的に副都心線のホームのある場所が明治通り側にあり、現在の地上2階にある東急東横線の渋谷駅の延長線の地下に位置している。確かに地下5階となると利便性が高いとはさすがに言えない。しかしJR埼京線の渋谷駅ホームの不便さと比較すれば断然副都心線の方が軍配が上がる。従ってターミナル駅の後発駅といった不利な条件で設置された副都心線渋谷駅は、たとえ地下が深い副都心線ホームであっても、利便性は全面的に否定するほどの悪い場所とは言い難く、むしろ半蔵門線への乗り換えがホーム内乗換えで2分以内に可能となっている構造を評価したい。 |